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「第5回 外国人技能実習生日本語作文コンクール」最優秀賞

■ 名前 : 候(こう) 姣姣(こうこう)
■ 出身 : 中国
■ 職種 : クリーニング
■ 作文タイトル:「日本の心で猛暑を乗り切れ」

「やった!コナンの国にいける!」日本に行くことが決まって私がまず思ったことは、ずっとファンだった「名探偵コナン」という日本のアニメのことでした。
コナンの存在を知ってから、テレビなどを通じて日本への興味は日に日に大きくなり、ついに6月に実習生として、期待と不安の中で日本に来ることになりました。まもなく、私はホテルの洗濯物の仕分け係の職場に配属になりました。
私の仕事はお客様にバスタオル、フェイスタオルなどを気持ちよく使っていただくように、感謝の気持ちを込めて速やかに仕分けをすることです。職場は予想外の暑さでした。特に今年の日本の夏は異常気象で、今までにない猛暑だとテレビで報道されていました。
「暑い、暑い」と言うばかりでは、私の仕事は前に進みません。中国では、「心静自然涼」という諺があり、日本の「心頭滅却すれば火もまた涼し」という諺とほぼ同じ意味です。私は暑いと考えないようにしました。何度も水分補給しながらの仕事は、私にとって生まれて初めての経験です。
部長が「コウさん、大丈夫?水分を取ってね。」と気を遣ってくれたり、主任がクールタオルをそっと渡してくれたりして、みなさんの優しさに涙と汗で顔がぐしゃぐしゃになることもありました。しかしやはり日本の暑さに体がついてゆけなかったようで、ある日とうとう倒れてしまい、気持ちが悪くなって洗面所で吐いてしまいました。
吐いたこと自体は私自身それほど深刻な問題とは考えていませんでしたが、周りの方はびっくりするほど私のことを心配してくれました。私よりももっと暑い職場、もっと大変な職場の方たちも自分たちの事よりも私のことを気遣ってくれました。
なんでこの人たちはこんなに私のことを心配するのだろう。これが日本の気遣い、心配りなのだろうか。そんなことを考えているうちに私の頭の中から「暑い」という文字はすっかり消えてしまっていました。私はみなさんに「大丈夫ですよ」「少し休めばよくなりますよ」と言いながら、皆さんの心遣いに酔いしれていました。
それからしばらくは会社でも皆さんと会うたびに「侯さん大丈夫?」「気分が悪くなったらすぐ言ってね。」と気を使っていただく日々が続きました。私が日本の「気遣い、心配り」をなんとなくわかるようになったのはそんなきっかけからでした。日本では、まず相手のことを考え、それを受けた方がさらに相手のことを考えて皆が周りのことを考える素晴らしい環境が生まれてくる。
私に出来るかな。いや、まず明日隣の人のことから考えてみよう。猛暑の中で私の頭はそんなことを考えていました。10月に入って少しずつ秋の気配が感じられるようになりました。
うそのような猛暑は思い出になりましたが、その中で私が得た貴重な体験は実習が終わってもずっと心の中に残り続けるでしょう。

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