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「第6回 外国人技能実習生日本語作文コンクール」最優秀賞

 ■ 名前 : 于俊寧
 ■ 出身 : 中国
 ■ 職種 : クリーニング
 ■ 作文タイトル:「仕事の鬼」

「鬼の主任の噂を聞いたのは、日本へ来るための学習を初めて間もない頃で、「とにかく厳しくて怖い」という話でした。
そんな人と一緒に仕事をするのは嫌だなという思いは初めて行く国への不安もあって、悪い印象ばかりが増幅していきました。
日本に来てから、組合での講習を受けている1か月間は「鬼の主任」のことなどすっかり忘れてしまっていましたので、配属となった私の仕事場にその主任がいることを知って唖然とし、母親に何の根拠もなく「帰りたい」と弱音を吐いてしまいました。
そして、「鬼の主任」は本当に鬼でした。 今までは先生や先輩から手取り足取り教えてもらっていた私にとって「1を教えたら10学べ」という主任の言葉に、「なんて無責任な上司だ」と心の中で反発していました。同じミスをしてしまった時も、「もう教えてあげない」と言わんばかりの主任に対し「じゃあ私も何も学ばない」と逆切れしていました。
そんなある時、仕事帰りにちょうど主任と一緒になり、持っていたお菓子をニコニコしながら私にくれ、「じゃあまた明日!」と言って去って行きました。私は一瞬あっけにとられ、今のはいったい誰だったのか判らないくらい気が動転してしまいました。次の日、主任の性格が突然変わってしまったことを期待しながら仕事を続けていましたが、私のちょっとしたミスに対しまさに鬼のように怒ってきたのです。
その日の仕事が終わって寮から自転車で買い物に出かけたときに誤って転倒し、ひじを打僕してしまいました。大したけがではなかったのですが、職場では主任が心配して色々気を使ってくれました。また、その日はことのほか暑かったのですが、主任のネッククーラーをそっと首に掛けてくれるやさしさにも触れました。
私はその時に主任がどうして仕事に厳しいかが分かったような気がしました。もし私がミスをしたときに主任が優しく注意しても、私のミスは治らなかったのではと思います。
その証拠に主任以外の先輩からは「最近仕事が早くなったね」とか「言われる前に気付いてくれるね」という言葉をかけてもらうことが多くなった気がします。私が主任なら部下には優しくしたいです。嫌われるのが嫌だからです。でも主任は違います。もしかしたら一部の人は主任の事をよく思っていないかも知れません。それでも鬼のように会社のために貢献する主任を私はいつの間にか心強い神様のようなおばちゃんと感じるようになっていました。
私の主任に対する見方が変わっても、相変わらず仕事中は鬼です。でも、そんな主任に心の中で感謝しながら、たまに仕事以外で見せてくれる優しい主任に会えることを楽しみにしながらこれからも実習に取り組んでいきたいと思っています。

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